director's voice

村上和香奈さん 時計、ほか 宮城

村上和香奈さん。
2009年に時計で出展くださいました。

あれから5年。
京都に構えた工房から、故郷の宮城に移った和香奈さん。
震災いを経て、再び、「工房からの風」に帰ってきてくださいました。

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Q
村上さんは「工房からの風」には、どのような作品を出されますか?

A
金属、布、木、革、いろいろな素材を使い
腕時計を中心に、布鞄、装身具、いろいろな服飾小物を作っていきたいと思います。
一見シンプルすぎてよくわからない形ばかりですが、
身に着けることで立体の美しさをたのしんでいただけたら嬉しいです。

和香奈さんは、相当にガンコ(笑)
自分が納得できないことには、笑顔で進めなくなってしまうことにおいて、超一流。
時計、金属や木のアクセサリー、手縫いの(強度バツグンの)布バッグ・・・。
どれも、試行錯誤の末に生み出したもの。

ひとつのジャンルのことではないのですが、和香奈さんのこだわりのあるものづくり。
ぜひ、じっくり手に取ってご覧ください。

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Q
出展が決まってから、和香奈さんやお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
とてもたのしく作れています。
長年「腕時計を作る人」として仕事をしてきましたが
今回の出展は「いろんな素材でいろいろ作る人」としてのはじめの一歩と思っています。

ざっくりと荒削りなものばかりで、工房からの風には相応しくないのでは?
と皆さん驚かれるかもしれませんが、
自分が使いたくて作ったものばかりなのでどれも気に入っています~と、
笑顔で言える気持ちになれているのは私にとって大きな変化です。

ええ、ほんとうに。
2009年の出展時、ほぼ完売の大人気な状況でありながら、
どこかつかえのある表情だった和香奈さん。
なまざまなことを乗り越えて、今、ようやく和香奈さんならではのものづくりが発表できるのですね。
その場として「工房からの風」があることが、とってもうれしいです。
皆さん、そんな新鮮なシーンに、ぜひ立ち会ってくださいね!

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Q
和香奈さんの好きな言葉、座右の銘、
何気なく工房の壁にはりとめているフレーズなど、大切にしている言葉を教えてくださいますか。

A
意識して大切にしている訳ではないのですが、
小さな頃から「和」という字はいつも心の隅に居た気がします。
生まれた時から一緒なので愛着があるというのもありますが、
年を重ねるごとに深く大切な意味を持っている言葉だと感じます。


香奈さん!

いいですね、自分とともにある文字、言葉に愛を感じられるって。
和は、和やかと読むのも、素敵な響きですし。

村上和香奈さんの出展場所は、前回と同じ、稲荷社のほとり。
ニッケ鎮守の杜の木漏れ日の中、
和やかな表情の和香奈さんと再会できることがとても楽しみなのです。